今月の法話 平成30年10月

如実知見 見えていますか本当のこと 
如自当地 あなたはあなた自身を 知っていますか

「台風21号」及び9月6日未明に発生した「北海道胆振東部地震」災害により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

北海道ではそろそろ紅葉の季節を迎えます。街路樹が色づいてとても綺麗ですが、紅葉が終わると大量の落ち葉が道路や庭先に落ちてきます。落ち葉掃除は大変な重労働です。自宅の前にたくさん落ち葉があっても、いつか強い風が吹いて落ち葉がどこかに飛んでいけばいいのに、と考えることもあります。皆さんは例えば歩道にゴミが落ちていたり、玄関に自分以外の靴が乱れて脱がれていたらどういう行動をとりますか。率先して落ちているごみを拾い、乱れている靴を黙って揃えますか。それとも見て見ぬふりをしてそのままにしておきますか。自分の家の前であれば落ちているゴミを拾う方が多いと思います。しかしお散歩途中に見ず知らずの人の家の前に落ちているゴミを拾われる方は少ないのではないでしょうか?自分が落としたごみではないし、そのお家の人がゴミを拾えばいいと考える方もいらっしゃると思います。

禅寺の玄関や入口には「脚下照顧」という言葉を書いたポスターを目にすることがあります。「脚下」とは足もとのこと、「照顧」はよく照らして顧みることですから、脚下照顧とは「足もとをしっかり見よ」という意味です。履き物の脱ぎ方ひとつにしても、細かく気をつけて、脱ぎっ放しにしないということです。さらに、脚下は単に履き物のことだけではなく、自分の足もと、自分の立っている立脚点を意味しますので、脚下照顧は「自分自身をしっかり見よ」ということになります。

自分自身の靴を綺麗にそろえて脱ぐこと、ゴミを捨てないことは当然のことですが、他人の靴を揃えたり落ちているゴミを黙ってそっと拾うことは誰もがいつもできることではありません。

私自身自分のことを自分が一番よく分かっている・知っていると思っていますが、いざ毎日鏡で見ている自分の顔を描いてみて下さいと言われて忠実に描ける人はどれくらいいるでしょうか?知っているようで実は知らないのが自分自身のことです。姿以上に自分の心のことはよく分かっていません。状況によって何をするか分からない私です。そのような私の本当の姿を知らせていただくのがお寺参りでのお聴聞です。阿弥陀様のみ教えを聞くことによって、自分自身の本当の姿に気づかせていただくので す。



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