ご挨拶

暖かな日が続き、陽気に満ちた春となりました。組内各御寺院皆々様におかれましては日々お念仏相続のためにご精進のこととお慶び申し上げます。
さて、先般開催された札幌組臨時組会におきまして、石堂組長任期満了に伴い、多くの方々から御推挙を賜り、札幌組組長を拝命させていただきました。浅学非才ではありますが、皆様方の温かいご理解とご協力を賜りながら、組長という重責をお勤めさせていただきたいと思うことでございます。
又、お手伝いいただきます新執行部の構成につきましては、

組 長・実践運動委員会委員長  横湯 誓之(安楽寺住職)
実践運動委員会副委員長     打本 大志(大乗寺住職)
副 組 長           久朗津泰秀(大念寺住職)
副 組 長           松本 昇陽(真照寺住職)
副 組 長           長尾 光雲(福住寺副住職)

となります。格別のご高配と組内事業へのご協力を心からお願いいたします。
尚、この春より新体制で組運営を図るにあたり、実践運動委員会も新たな構成で活動してまいります。甚だ恐縮ではございますが、皆様の参画にもご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

組長 横湯誓之

今月の法話 2024年4月

あなたの過去は あなたの未来を決めません

 過去からの集積が現在の有り様であり、これからの生き方が未来の有り様をつくっていく、今月はその事を考えてみたいと思います。
 健康診断に行く際に、事前の調査書で親族の病歴を記入する欄があります。遺伝的な病気を抱えているか、否かの確認だと思います。人間は先天的に受け継いでいる体質と、加えて後天的な生活が重なり合って、今の体質や性質を一人ひとりが持ち合わせていると考えていいのではないでしょうか。ですから自分が生まれる前からの過去の集積が現在の自分を作っていると思います。
 私の両親は血圧が高く、その体質を受け継いだのか兄姉のほとんどが降圧剤を服用しています。私も若い頃は血圧が低かったのですが、加齢と共に高くなってきました。一方、毎朝血圧を測定していると、どういう生活習慣を続けると高くなるのか、という事がわかるようになり、生活改善を進める事により血圧はあまり高くなくなりました。もし生活改善をすることなく以前の日暮らしを続けていたら、間違いなく降圧剤のお世話になっていたと思います。先にふれたように、今の自分というのは過去(過去世も含む)からの集積であり、未来はこれからの生き方の結果、ということになると思います。

きっと いいことが 待っている
そう思ってる ホントに
君が 幸せになると 信じてる(中略)
強く生きて やさしく生きて
自信をなくして くじけそうに なっても
君の ほんとに 大事なものを 見つけるまで  hello hello
(詩・曲/ 小田和正)

 私の大好きな小田和正の「hello hello」と言う曲の一節です。いつもここの歌詞の部分に励まされています。お釈迦さまが言われているように、「人生は苦しみ」の連続です。思い通りにならないことは沢山ありますし、辛いことの連続です。しかし、「無常」という言葉が示す通り、世の中は有為転変でどんどん変わっていくのですから、苦しくて辛い状態に固定化されることはないと思うのです。智慧を出し自分を信じて、自分を認めて、他のいのちと共に精一杯、自分なりに生きることを通して「きっと いいことが 待っている」と信じて生きることが大切だと思います。
 過ぎ去った(過去)事をいつまでも悔やみ、未(ま)だ来ない(未来)将来に心配ばかりする事から解放され、現に在る(現在)人生を、あらゆるいのちと共に生きてまいりましょう。

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